こだわり特集24 お花見

■うららかな春に、はんなり桜を愛でる
 卯月の京都は、一年で最も華やかな月。
花見の名所、哲学の道の染井吉野、平安神宮の紅しだれ、
仁和寺の御室桜、墨染寺の薄墨桜などでは
それぞれの趣の異なる桜が爛漫と咲き誇り、
淡いピンクやはんなり白色のさくらが、京のまちをいろどります。

この月はまさに「都ぞ春の錦」の風情。
里から山へと順々に花をつけていくので、
お花見も桜の見頃を追いかける楽しみがあります。

皆さまは「サクラ」の由来をご存知でしょうか?
サクラの「サ」は稲の霊の名で、「クラ」は神の座。
その花に宿った稲の霊を迎えて祀り、
五月に田植えを始めたのだと言い伝えられています。
桜の花の下で、詩歌管弦の宴を催す花見の宴を最初に行ったのは
平安時代の貴族たちだといわれていますが、農耕の民であった日本では、
それよりずっと以前から秋の実りを占うために花見が行われていたとか。

京のまちにも定着して言ったのは江戸時代になってから。
そして、都市の人々もまた遊山としての花見を年中行事に定着させていったのです。

そして現在、3月に桜の見頃を迎える地域では卒業式や送別会、
4月が見頃の地域では、入学式や始業式、歓迎会などとのイメージと重なり合い、
それらを祝う宴会としてお花見もされています。
また、夜桜を愛でるお花見もあり、桜には独特な習慣が各地で根付いています。

■弁当をもってお花見へ
 今では桜の季節が近づくと、日本列島の各地の開花日を結んだ桜前線がニュースで見ることができます。
お花見の予定を考えるのも楽しいひとときとなります。
さて、お花見に欠かせない「お花見弁当」。
満開の桜の下、いつも通りのお花見をするのもいいけれど、
たまにはちょっとアレンジしたお花見弁当を楽しんでみませんか?

よもぎ麸の巻き寿司
□材 料(中太 2本分)
よもぎ麸130g … 1本
たまご … 2個
かにかまぼこ … 2本
出汁 … 適量
寿司飯 … 150g
海苔 … 2枚
その他、味付けした椎茸や干瓢など
好きな具材を入れてお楽しみください。

□調理方法
1.厚焼き玉子を作り、冷ました後、棒状にしておく。
2.よもぎ麸を棒状に切り、出汁で少し炊き、冷ましておく。
  (出汁の中で冷ますと味が浸みて美味しく仕上がります。)
3.まきすに焼き海苔をのせて酢飯を広げ、手前に具材を乗せて巻く。
  (炊いた具材などは水気を切ってから乗せる)
4.包丁を濡らして、食べやすい大きさに切って盛り付ける。

いろどりに、さくら麸花びら麸を添えると、
お花見弁当が華やかになります。
そしてお花見弁当には、甘味は必須です。
半兵衛麸では、この時期に限定販売しております、
さくらもち麸」が甘味にオススメです。
桜の香りのこし餡を、
ほんのりピンク色のなま麸で包み、桜の葉で巻きました。
ほのかな桜の香りをお楽しみいただけます。

半兵衛麸 本店に併設のお辯當箱博物館にも
江戸時代のお花見の様子を描いた額や屏風や桜模様の蒔絵のお弁当箱が並んでいます。
今も昔も、お料理とお酒をおともに桜を愛でる日本人の心は変わりませんね。